すずめの戸締りのネタバレ

東日本大震災をぶっこんで来るとは思わなかった。

画像は画像AI(NovelAI)を使用して作成したイメージ図

君の名は隕石が落ちてきて、すでに亡くなっている女性の2年前と男性が入れ替わっていろいろありながら隕石落下を食い止めて、歴史を変えてしまった話。物語の隕石落下が日本で起きている話ではないのでそこについてはフィクションです。

天気の子はいろいろあって東京が水没する話。現在も東京は水没していないのでその点はフィクションです。

このすずめの戸締りは、アマゾンプライムで見れる冒頭12分で最初の小さい主人公のすずめが見ている夢は12年前の東日本大震災で母親を亡くし、お母さんを探している間にあの世へとつながる扉を開けて入ってしまった。

あの世で迷子になったすずめは大人の女性を見かけて「お母さん?」と言いますが、この女性は12年後の未来の自分。17歳の女子高生となった未来のすずめでした。そして未来のすずめは夢から覚めます。

小さいときに見ていた未来のすずめは大学生の草太と一緒に行動しているので、12年前の小さいすずめも草太を見ているはず。冒頭夢から覚めたすずめが学校に行く途中に草太とすれ違い、草太のことが気になりますが、小さいころに草太を見ていることを覚えていたことが影響しているのかもしれません。

ってまとめましたが、時系列がおかしいことに気付かれましたでしょうか?

すずめの戸締りは2022年に公開されたが内容は2023年の話?

東日本大震災は2011年3月11日。

そこから必死に普通に生きてきたずずめの12年後の話がすずめの戸締りです。

2011年に12年を足すと2013年になります。公開されたのは2022年なので来年以降の話になりますね。

というのは早合点かもしれません・・・。

すずめの戸締りのパンフレットにはこのように書かれています。

現実だと、地震の起きるメカニズムというのは科学的にわかっていますよね。プレートの運動によって地震は起きるわけですが、『すずめの戸締り』はそれとミミズによって起きる地震が同時に存在している世界ではなくて、日本列島の地下にある構造線のようなもの、そこにたまるエネルギー、それ自体がミミズなんだという世界です。「目的も意思もなく、歪みが溜まればただ暴れて土地を揺るがす」と草太は言っていますが、彼や鈴芽の目には、その歪みといったエネルギーそのものがミミズのような生き物に見えている。そんなつもりで描写しています。

すずめの戸締りパンフレット。新海誠監督のインタビューより引用

東日本大震災は起きているけど、そのメカニズムはフィクションである。2011年に起きたかどうかもはっきりわかりません。こんな細かいことは気にしないのが一番良さそうですね。

また、パンフレットでは君の名が公開された2016年の時点で震災には直接触れられないけど、君の名はのときは迂回しながらメッセージを込めたと書かれています。

そして、パンフレットにも東日本大震災に触れたと明言されているのでこの映画は東日本大震災を題材とした話です。

実はすずめの戸締りは公式が地震についての注意喚起をしていた

一切事前情報を観ずに映画を観るのが好きな私は、こんな注意喚起があるなんて知りませんでした。

すずめの戸締り公式アカウントの注意喚起

Twitterでもフラッシュバックしたという話が出ているので、ネタバレはしないようにしないといけないけどフラッシュバックは防ぎたい。

なかなかむつかしいですね・・・。

すずめの戸締りを観たことによりフラッシュバックしたという内容のツイート

実際にこのようなツイートがされております。

フラッシュバックするから見に行かないという選択。

映画を観てフラッシュバックしたというツイート。

とはいえ、ネタバレは嫌われるし・・・。

個人でできることは少なく、公式ツイートをリツイートするくらいしかできません。

私は2011年の3月11日は仕事をしており、事務所にいたらいやな揺れ方でずっとロッカーが揺れていたの覚えています。この日は日本に住んでいた人はその日に何をしていたのかを覚えている日。

日本で暮らしている人にとって、3月11日というのは特別な日であると思いますし、今回の映画は見ることによってダメージを受ける人も少なくないのではないかと思ってしまいます。

魔女の宅急便の影響を受けまくっているすずめの戸締り

AI画像です(あんまり関係ない)

劇中の終盤、すずめは東北に向かうのですが、猫の神様のダイジンと一緒におばさんの環さんと草太の友人の芹澤くんの車で東北に向かいます。

ここで荒井由実さんのルージュの伝言が流れて、まさに「魔女の宅急便」の冒頭を思わせる描写になります。この描写はパンフレットで狙ってやったと書かれており、神戸のスナックのママは魔女の宅急便のぱんやのオソノさんの影響を受けているそうです。

草太はじつはトンボのポジションだったんですね。

すずめの戸締りを観た個人的な感想

今を生きていることを大事にして、これからをちゃんと生きていこう!

私は非常に恵まれていて、阪神大震災、東日本大震災、熊本地震などの大きな地震の被害を直接受けたことがありません。

地震、天変地異。日本で暮らしている以上、これらにいつ会うかわかりません。

東日本大震災のことも忘れない、阪神大震災のことも忘れていない。自身の近いところで起きた地震はずっと覚えているものです。

とはいえ、思いだせば覚えているけどずっと頭にあるわけではない。今回のこの映画は思いっきり東日本大震災について考えされられるとともに、ある日突然亡くなってしまう方もいるし自分もいつそうなるかわからない。

それでも、明日はあるしちゃんと生きていかないといけないし、何より今を生きていることにありがとう!って気持ちになりました。

そうなれたのは私が数々の震災で直接大きな被害を受けていないからだと思います。

今を生きていることを大事に思って、明日からちゃんと生きよう!というのは率直な私の感想ですが、同時に思ったのが

この映画・・・震災を経験した人は大丈夫なんだろうか?

余計なお世話ですが、このことがよぎりました。

実際にフラッシュバックをした人もいるようなので、こういう人の心に直接訴えかけれらるような話を事前に知らせるいい方法があればいいのですが、本当にむつかしいですね・・・。

くどいですが、今を生きていることをありがたく思い、今後も一日を大事に生きていざ突然何が起こってもこの人生に悔いなし!と言えるようにしたいと思います。

AI画像

すずめの戸締りのルートと地震について

すずめの戸締りのルートは以下の通りです。

  1. 熊本
  2. 愛媛
  3. 神戸
  4. 東京
  5. 東北

どこも過去に震災があったところだと思うのですが、愛媛だけが全く記憶になくて・・・申し訳ないかぎりです。

すずめの戸締りのルートと過去に発生した地震を調べてみました。

地震名本震発生年月日地震規模
熊本地震2016年4月16日M7.3
芸予地震2001年3月24日M6.7
阪神・淡路大震災1995年1月17日M7.3
関東大震災1923年9月1日M7.9(推定)
東日本大震災2011年3月11日M9.0

関東大震災が起きるとこのように試算されていますね。

リンク先の試算は平成24年のもので少し前ですが、M7.3規模で1万人がなくなるとされています。

劇中は100万人がなくなると言われていたので、想定している被害規模よりもすずめの戸締りの東京の地震のほうが多く見積もられていますね。

すずめの戸締りを観たちょっとした感想

・芹澤君がいいやつすぎる!

・深津絵里さんが環さんの声優だったんか!違和感なさ過ぎて気づかなかった!

・君の名はで瀧君の声優をやった神木隆之介さんが芹澤君の声優だったんか!これまた気づかんかった!

・この映画、すずめが扉を開けっぱなしにしたのが悪いんじゃね・・・要石も抜いちゃうし・・・。

・ネコの神様のダイジンは、すずめに餌をもらう、うちの子になる?ってすずめに言われて、草太を要石にする。草太とすずめをミミズが出る場所を教えながら案内する。要石になった草太がいるところが商売繁盛する。すずめが要石になった草太をみみずにぶっ刺して、東京の大震災を逃れる。すずめがダイジンに怒ることでダイジンが要石に戻ることを決意する、東北で妖怪大戦争。要石になったダイジンをすずめと復活した草太がみみずにぶっさす。

・すずめの不用意な「うちの子になる?」があかんかったんじゃね・・・。

楽しめた映画なのでよかったです。

新海誠監督の「すずめの戸締り」を見たネタバレしかない感想(あれを題材にするなんて・・・!)のまとめ

この記事のまとめ

・地震について思いだし、日々を生きることができていることにありがたみを感じることができた映画だった。
・迫力があるので映画館で見たほうがいい。
・けっきょくは扉を閉めず、要石を抜いたすずめが悪いよね・・・、で片付けられてしまう映画。

みらいすずめが過去すずめに合わなかったら、過去すずめがあの世から帰れないので、結果的には要石を抜いて、冒険して、過去の自分に合うことができたのが良かったんでしょうね。

長文お付き合いありがとうございます。

本文は以上です。

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