安全軽視の工場なくならない労災

私が製造責任者のときに起きた労災

  • 薄めて使わないといけない洗剤(水酸化ナトリウムの油落とし洗剤)を原液で撒いて掃除、知らない間に足にかかっており気がついたら靴下に染みており皮膚が溶けてしまっていた。すぐに洗浄し病院に受け入れをお願いしたが全病院が拒否、救急車を呼びなんとか受け入れてもらう
  • 包装機を止めると製品をその間、箱に入れて後から包装しなければならない。時間がなかったので稼働したまま包装機のカバーを取り付けようとしてローラーに指を巻き込まれる、骨折する大怪我

納期優先になっているのでみんなが焦っており怪我をすることが多かった。製造責任者の自分の責任です。焦らないといけないような状況を取り除かないといけないのですが私の実力ではできなかったことを申し訳なく今でも思っております。自分もローラーが回っているところでヘラを当てており手袋が巻き込まれて危なかったり、包丁で指を切ったりしました。そういう経験をしてるので、現職はさらに気をつけて事故が起きないように気をつけています

転職してびっくりしたのが安全への取り組み意識の違い、食品工場は製造業でも労災が多いということを労働基準監督署から言われましたが、食品工場に勤めている間はわからないんですよね><

悪魔のようなオーナーと天使のようなオーナー様

理不尽極まりないこと

某コンビニエンスの専用工場はベンダーと呼ばれており、ベンダーと某コンビニエンスが契約を結んでいて、某コンビニエンスと各店舗のオーナー様が契約を結んでいます

某コンビニエンスのオーナー様とベンダーは契約をむすんでいない、そのため、オーナー様から直接「発注忘れたから、商品を〇個ほしい」と言われても、某コンビニエンスの許可なく工場が受注を受けることができません。逆のパターンで「間違えて1桁多く発注したので、〇〇個キャンセルしたい」とお願いされても受けることができないのです

ある日A店舗のオーナー様から「a商品を間違えて20個発注するのをバイトが200個で発注してしまった、何とかしてほしい」と訴えてきました。「我々ではどうしようもできないので、某コンビニの担当FCに相談してください」とはねのけしばらくすると某コンビニ地区事務所から「A店舗が発注間違いしたみたいだが、対応できますか?」と聞かれ、「すでに作ってしまっているので減らせません・・・と回答」、地区事務所の担当者は「わかりました、全部売らせます、そのまま納品して下さい」というやり取りになりました

しばらくするとA店舗のオーナー様から電話がかかってきて「お前らどうしてくれるんだ、なんで数百の製品を送り込むなんて非人道的なことをしてくれるんだ、いったいうちがどれだけ損失が出るのかわかっているのか!!」

めっちゃ怒っておられました・・・

「以前、減らしてほしいと頼んだら、弁当工場はやってくれたぞ!どうしてお前らはできないんだ!!」

知らんがな・・・弁当工場何してくれてるねん><

ちなみに、私が勤めていた会社の製品は製品を作り始めてから包装するまで大体5時間かかります。24時間の生産の内6時間から7時間は見込み生産でしたので、作ってしまっている製品を捨てるわけにもいかないのです・・・

「お前じゃ話にならん!工場長を呼べ!!」

ということで、私が電話をしていたのが20時くらい、工場長にバトンタッチしました。あとから話を聞くと2時くらいまで捕まっていたとか・・・恐ろしい話です・・・

このようなことは日常茶飯事でわけのわからないことによく巻き込まれます

これ以外にもいろいろな店舗でいろいろなことが発生してます

  • 怒りのオーナー、謝罪に来た課長を羽交い絞めにしてぶん投げる
  • 怒りのオーナー、怒りのあまり夜中に工場に来てしまう・・・
  • 怒りのオーナー、工場の電話対応が悪く、担当者に暴言のシャワー、担当者は胃潰瘍で入院・・・
  • 頻繁に、なぜか売れ残ったと思われる製品が破袋していたとクレーム、手で袋を破ったのではないかという疑惑が残る
  • 怒りのオーナー、工場長が対応しきれず、工場の社長を呼ぶ

なぜこんなことになるかと言ったら、品質を上げきれなかったからですね・・・

悪魔のようなオーナー様の特徴

  • ベンダーにとにかくきびしい
  • お客様にはとにかく優しい
  • そこら中に文句をつけるので、コンビニトラックの配送順番も1番をキープ
  • グレーな製品でも必ずクレームをつけてくるので、いつもきれいな製品が送り込まれる(工場で重要管理店リストを作り、徹底してきれいな製品を並べる)
  • 大体優良店(納品する商品数が多い)

天使のようなオーナー様の特徴

  • 信じられないほどやさしい
  • クレーム対応にいったのに、わざわざ来ていただいてすみませんといわれる

ここが残念なところで、天使のようなオーナー様のところに、最高品質の製品を贈りたいのですが、実際は悪魔のようなオーナー様のところに最高品質の製品を送り、天使のようなオーナー様のところには普通の製品しか行かないんです・・・