プラモデルテクニックガイド2「塗料と塗装の基礎知識編」に書かれていること

塗料と塗装の基礎知識編は7項目あります。

  1. 塗料の歴史について1「塗料の大元は水彩塗料」
  2. 塗料の歴史について2「意外に大きい日本の影響」
  3. 塗装の道具材料編1「塗料とはなんであるか!?」
  4. 塗装の道具材料編2「コンプレッサーについて」
  5. 塗装の道具材料編3「ハンドピースについて」
  6. 塗装技術編1「実践的な塗装理論」
  7. 塗装技術編2「塗装の第一歩」

7項で「塗装の第一歩」なので、べっ甲塗装や大理石塗装、水紋塗装といった特殊な塗装の説明はなく、基礎の基礎でめちゃくちゃ大事なことが書かれています。

私のグラデーション塗装って、上の写真の通り汚いんです・・・。

それを隠すためにパール塗装をしたりしているんですが、本を読んで理由ははっきりわかりました。

塗料が濃すぎる

エアー圧が低すぎる

当たり前なんでしょうが、王冠(この本では「お日様」といわれている)を作るのが嫌で、濃いめにしてしまっていました。

グラデーション塗装をする際の塗料の濃さとエアー圧はもっと検証する必要がありますし、それに気づかせていただいたことがありがたく思います。

それでは、この本の各項目で書かれていることをざっくり書いていきます。

塗料の歴史について1「塗料の大元は水彩塗料」

この言葉だけは覚えなくてはいけません。

顔料:有機溶剤に「溶けない」着色に用いる微粒子

展色剤:顔料を混ぜ込むベースとなる透明な液体

支持体:被塗装物

有機溶剤などに溶けると「染料」になるというのはすごくためになりました。

2万年前から産業革命より前の塗料の歴史について勉強しつつ、塗料とは何かということがわかります。

塗料の歴史について2「意外に大きい日本の影響」

産業革命以降の塗料と塗装の歴史について学べます。

車の製造のボトルネックが塗装だったことに驚きました。

また、日本の漆のすごさもわかります♪

塗装の道具材料編1「塗料とはなんであるか!?」

千変万化する溶剤と樹脂こそが、塗料の本質といえるのだ!!

プラモデルテクニックガイド2「塗料と塗装の基礎知識編」P37

私はパール塗装を行うので、クリアで顔料を溶くことになれています。

クリアは展色剤、パール顔料は顔料。

PIGMENT東京さんで購入するパール顔料以外の顔料もクリアでなんとなく溶いて使っていましたが、それであっていたことを確認できました♪

本書のコピーである

塗装とはぶっちゃけ顔料を塗面に接着することだ!

についても「有機溶剤に関して」で書かれております。

塗装は接着と同じ原理なんですね。

この「塗装の道具材料編1」は興味深さの塊で、何度も読み返してしまいます。

塗装の道具材料編2「コンプレッサーについて」

コンプレッサーの仕組みについて書かれています。

タンク式を使われている方への注意点も書かれています。

私はリニアコンプレッサーを使っているので、その辺のメンテはノーメンテで行けるのが楽ですね♪

私が使ってるのはこちらのクレオスのリニアコンプレッサーL5です。

初代さんはリニアコンプレッサーではなく、タンク式のコンプレッサーを使われていますね。

私はクレオスのリニアコンプレッサーL5を14年使っているので、多少高くてもメンテがいらず、音も小さく、パール塗装もできるということで次回購入するときもリニアコンプレッサーを買いそうです♪

塗装の道具材料編3「ハンドピースについて」

色々なハンドピースの特徴について書かれており、最適な使い方について書かれています。

特にダブルアクションを使われている方はボタンの調整を行うための

3本指法

が参考になります。

私は「指が太すぎて入らない人」なので今まで通りレギュレーターで圧力を調整して、全力ふきっぱなしのやり方から変えれそうにないです・・・。

最初からちゃんとした持ち方を知っていると、微調整できていいですね♪

とはいえ、やってみないとわからないので今度塗装するときに、指が入る部分で3本指法を試したいと思います。

塗装技術編1「実践的な塗装理論」

塗装の目的を考える。

私の場合、塗装の目的は「キットにパール塗装を施すことで、いろいろな角度で偏光し、見てて飽きない作品を作ること」

展示会やTwitterで目立つ作品を作りたい!

とにかくきれいな作品を作りたい!!

という話ではないようで、色を塗るだけが塗装ではなく、プライマー、サーフェイサー、ウレタンクリアー。色がない塗装もある。

プライマーは塗装をする前に、塗料と支持体の接着剤として「私は」使っているし、サーフェイサーは傷の確認や、色変えする際に色目を合わせるために「私は」塗装しています。

そう考えると本書に書かれている通り、塗装=着色というわけではないですね。

この項は大好きです♪ありとあらゆる塗装の基本がつまっています。

究極の塗装は

どぶ漬け。

SDキュベレイでどぶ漬けパール塗装を試してみたいですね♪

塗装技術編2「塗装の第一歩」

筆塗りやエアブラシ塗装の説明があります。

特に球型の塗り方やエッジが効いているパーツの塗り方の説明が必見です。

つまり、最後に覆面の周囲には必ず取り残された塗料粒が生じてしまう。つまり最後に吹く面が一番仕上がりが美しく、最初に吹いた面が最も悲惨な状態になってしまうという理屈だ。

プラモデルテクニックガイド2「塗料と塗装の基礎知識編」P117

ペットボトルで塗装の練習をするのは初心者の人はやると効果的!

私は、ペットボトルに塗るのではなく、ブログ記事にするためのパール塗装のテストピースで練習しています。

私が大量に作ったカービィは練習材料です♪

この項目に書かれている「塗料の濃度」についてはすごくためになります。

グラデーション用の希釈とべた塗用の希釈は変えないとだめですね・・・。

メタリックやパール塗料の希釈についてはこちらにまとめておりますので参考になれば幸いです。

一番最後に初代さんの3本指法の写真があるが、私も同じ感じで指が入りそうなので、指が太すぎてできないことはないですね。

ちょっとだけ安心しました。

Twitterでプラモデルテクニックガイド2「塗料と塗装の基礎知識編」のいい口コミと悪い口コミを集めてみた

世の中どんなものでもいい口コミもあれば、悪い口コミもあります。

Twitterでどのような評判になっているか見てみます。

特にこれから買う人は、いい口コミより悪い口コミがみたいですよね、わたしがそうなので。

プラモデルテクニックガイド2「塗料と塗装の基礎知識編」の悪い口コミ

これくらいしか見つかりませんでした。

テクニックガイドではない、最後の方はテクニックですが、紙面の75%は歴史や化学なので、こういう意見もあるようです。

プラモデルテクニックガイド2「塗料と塗装の基礎知識編」の良い口コミ

初代さんがエゴサしまくっているのか、当書についてコメントしている方々に引用リツイートでコメントしまくっています。

私も含めて肯定的な意見が多い本ですね。

守破離の考え方は型破りと型なしの話も近いかな。

型があるから型破りができるが、型がなければそれは型なし。

守破離は

守:師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる

破:その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」

離:最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になる

副業だとメンターってよく聞きますが、お師匠様のやり方をまずはまねて、そこから自分の型をつくって、自由になる。

我流で守がちゃんとできていないから、14年間もずっときれいなグラデーションを作ることすらできなかったのが私です。

ちゃんとしたやり方を学びその通りにまずやってみるというのは大事ですね。