粉々に砕け散る古い水転写デカールを保護する方法
今回は「水性つや出しニス」を使って、水転写デカールを保護します。
一般的にデカールを保護するために使用されるのは「リキッドデカールフィルム」というのを使うのですが、なかなか売ってないし、売っていてもプレミア価格です。
今回説明する「タミヤ水性つや出しニス」はヨドバシカメラで購入できるくらい一般的に手に入れることができる商品です。
タミヤつや出しニスはどこに売っているのか?
ヨドバシカメラで売っています。(2021年5月9日時点)
模型店なら売っていると思うのですが、私は観たことがないので、いつもヨドバシカメラで買っています。
ヨドバシカメラが売り切れていた時ように、こちらのリンクも貼っておきます。
これのいいところは圧倒的な「安さ」。
255円
(税込み消費税10%)
入手性の良さもいいですね。
デカールの保護にセリアのつや出しニスではダメなのか?
100円均一のセリアさんも水性ニスがあります。
大量に入っていて、100円と安いのですが、残念なお知らせがあります。
次の写真の中央のようにガンダムデカールはセリアのニスをはじきます。
ちなみに、WAVEのレッドミラージュのデカールはガンダムデカールの様にはじくことなく使うことができました。
右側がセリアのニスだけどはじいているね・・・。
セリアのニスは、はじくのでデカールの保護には使えません!
タミヤのつや出しニスを使ってデカールを保護するやり方
まずはつや出しニスを買います。
買ってきたらふたを開けます。
先に筆がついているので、軽くニスを落として保護したいデカールに塗ります。
後でカットするので、デカール全体に「薄く」まんべんなく塗ります。
左がタミヤのつや出しニス、右がセリアのニスです。
セリアのニスは先ほど話した通り「はじきます」上記の写真もややニスをはじいています。
どれだけ厚塗りしてもダメです。はじかれます。
上記の写真のように顕著にはじきます。左がタミヤのつや出しニスです。中央がセリアです。
まんべんなく塗っています。
塗ったら1日待ちます。
-1日後-
しっかり乾きました。
乾く前に触ると指紋がつきます。最悪です・・・。
どれくらいで乾くか検証しようとしましたが、1晩寝かすと翌日朝には使えるという感じです。
念のために1日あけましょう。
デカールを貼りたくなる前日に「つや出しニス」を塗っておけばokということです。計画性が問われます。
全体にニスを塗っているので、カットした形がデカールの形となります。
元々の形は関係なくなるので極力余白を削ってカットしましょう。
上の写真はすでに水をつけている状態ですが、しっかり水を付けます。
マークセッターを用意して、ピンセットでデカールを取り外します。
ちょっとわかりにくいですが、ニスが全体にコートされているのでデカールがカットした台紙と同じ形になっています。
後はマークセッターをつけて貼り付けます。
ちょっとぼけていますが、しっかり張り付けれました。
このレッドミラージュのデカールはニスをつけてないものも貼り付けれたのでニスの効果を証明できませんでしたが、ガンダムデカールは違いました。
このようにニスがついているのはしっかりピンセットでつまめます。
ニスを使ってないのは砕け散りました。
マークセッターをつけたら一気に砕けだしたよ
ニスの厚みが気になるかもしれませんが、あとからクリアーでトップコートすれば目立たないし、そもそも厚塗りしてないからニスがそれほど目立たないんですよ♪
古くなったデカールの見分け方
これは結構むつかしい問題で、白色が変色しているデカールは間違いなく古くて砕け散ります。
これは古いデカールで白色部分が「クリーム色」になっていると砕け散ります。
この場合、白だけではなく黄色のデカールも砕けます。
どれくらい経過したデカールをつや出しニスで保護するべきか?
デカールによってまちまちなので分かりません。
試しに使わないデカールを1個かっとして、ピンセットで引っ張ってどれくらいの力で切れるか試してみる方法を提案します。
これを試す際は新しいデカールがどれくらいで切れるのかを知っておく必要があります。
軽く触って破れてしまうようだったらそのデカールはニスの保護が必要になります。
2021年5月の時点でハセガワのバーチャロンの古いキットやWAVEのモーターヘッドはデカールが弱くなっている可能性が高いので、わたしだったらニスを塗ります。
ハセガワのガラヤカ。
ずっと箱に入れて保管していたが10年以上経過しているのでほんのりクリーム色になっています。
経年劣化って恐ろしいですね・・・。