簡単フィニッシュをするために必要な道具をそろえていこう
簡単フィニッシュは定義が難しく、「つや消し」「すみ入れ」を行っているものが最低条件とされています。
合わせ目を消す必要があるのか、コピックでウェザリングする必要があるのか。いろいろな定義があります。
簡単フィニッシュについての誤解に関する記事
数年前から模型誌上で「簡単フィニッシュ」というお手軽モデリングの薦めに加担してい...
ホビージャパンで簡単フィニッシュが特集されていたことを解説している記事
まあ、1つの作品を仕上げ終えると、必ずすることが僕には3つあります。① お部屋の徹底掃除・・・作成中は部品をなくす危険性もあるし、なにより無駄だから(笑)→掃…
この定義だと簡単フィニッシュは
・塗装しない
・墨入れをする
・成形色を活かしたつや消しコート
・コピックを使ってウェザリング
これらの要素が入っていますね。
初心者向けということもありますので今回は「コピックを使った墨入れ」を除外し、「墨入れ」と「つや消しコート」を行う際に必要になる道具を紹介します。
また、仕上がりをよくするために必要な「ゲート処理」「表面処理」を行うために必要になる道具も紹介します。
積みプラを作るくらいなら簡単フィニッシュでも仕上げていこう!という川口名人の先ほど紹介した記事に私は共感しております。
カットしたゲート跡を削るために必要なやすりを購入しよう
セリアに便利なものがあります。
平面で使えるやすり
4つ目の道具として平面なやすりを買いましょう。
400番なのでちょうど使いやすいですね。
曲面を処理するスポンジやすり
このような曲面を処理するスポンジやすりも売っています。
5つ目の道具としてスポンジやすりを買いましょう。
セリアなら600番手から1000番を110円(税込み消費税10%)でそろえることができます。
最初は100円均一で十分
紙やすりに持ち手を付けて使うパターンが多いのですが、初心者は百円均一で用意できるものでゲートや表面処理をしてみてはいかがでしょうか。
ゲート処理は、ゲートを残してカットして、先ほど購入したカッターナイフやデザインナイフで削るという処理方法もあります。
簡単フィニッシュの「つや消し」をするために必要な道具を買う
簡単フィニッシュは「すみ入れ」と「つや消し」があると言いましたが、つや消しの効果が絶大で、墨入れをしないとしても先につや消しを試してほしいと私は思っています。
左がパチ組、右が簡単フィニッシュをしたEGガンダムです。
写真の右のガンダムはデカールを貼っていますが、気にしないでください。
一番見ていただきたいのは、左は光を反射して白くなっている部分がありますが、右側が全体に白っぽくなっているが、白く反射するところが軽減しています。
この光で反射しないというのがつや消しの効果です。
つや消しで必要になるのがこちら。
6つ目の道具として、クレオスのつや消し「水性」トップコートを買いましょう。
ラッカーもあるのですが、ラッカー塗料はにおいがきつく、水性より体に悪いという問題があります。
水性もスプレーを吹くためにベランダや外で行うという方もいます。塗装できる環境があるかを確認したうえで、こちらの水性トップコートの購入を検討いただきたく思います。
塗装する環境がなければ、こちらのスプレーの使用はあきらめてください。
簡単フィニッシュの「すみ入れ」をするために必要な道具を買う
当初は「水性アクリル塗料」+「マジックリン」という新しい墨入れ方法を紹介しようと思っていたのですが、明らかに難易度が上がるのでやめました・・・。
こちらは別の記事でまとめますので、そのうち紹介します。
今回は墨入れするために必要な道具をこれにしました。
7つ目の道具としてガンダムマーカー墨入れペン(黒)を買いましょう。
油性ペンの様に墨入れできます。
顔の中央の赤色の角の部分に墨入れをします。
墨入れしたのですが、周りに油性ペンがはみ出してしまいました。若干太くなっています。
ここで8つ目の道具「消しゴム」の出番です。
墨入れペンは消しゴムではみ出たところを消せます。
消してこうなります。
はみ出たところが消えてシャープになっていますね。
部分塗装をしてみよう
簡単フィニッシュでは色分けをすることができません。
部分塗装をすることで作品の幅がぐっと広がります。
一般的にはガンダムマーカーを使うことを推奨しそうですが、ガンダムマーカーは細いところが塗りにくくてとてつもなくむつかしい!!
ということであえて9個目に必要な道具は「面相筆」
10個目に必要な道具は「水性ホビーカラー」
この2点にしました。
模型で使う筆(面相筆)
面相筆はいろいろなところで使えるので、初心者が持っていても公開しないと思います。
面相筆は100円均一でも売っていますので、まずは100円均一で購入しても十分と思います。
筆もピンキリですが、私はそれほど高いのを持っていません。
写真の筆も模型工房で100円で売っていたのをずっと使っています。
水性ホビーカラーで部分塗装をする
水性ホビーカラーは「模型を取り扱っている家電量販店」「模型店」で購入することができます。
最後の10個目は水性ホビーカラーです。
このようなスターターキットもありますが、必要な色を購入すればいいです。
ヨドバシカメラの通販も使えます。
ヨドバシカメラは「送料無料」(2021年5月時点)なので、こちらで必要な色を購入したら、早ければ翌日には届きます。
水性ホビーカラーを使うならマジックリンがあるといいです。
こっそり11個目はキッチンマジックリン・・・。
水性ホビーカラーやアクリジョンを落とせます。
動画は5MB、10秒です。
こんな感じで水性ホビーカラーを落とすことができます。(動画はアクリジョンですが・・・。同じことが起きます)
水性ホビーカラーは水溶性アクリル樹脂塗料、アクリジョンは水性アクリル樹脂塗料(エマルジョン系)に分類されます。
水性アクリルはマジックリンで落とすことができるので、はみ出たところはふき取れるのが楽です。
そしてエナメル塗料と違ってパーツを破損する恐れがないのも水性ホビーカラーとアクリジョンのいいところです。
12個目にはふき取るときに綿棒があるといいです。
綿棒は家庭で使っているのでもいいのですが、このダイソーのメイク用綿棒は片側の先端がとがっているので、よりふき取りやすくなっています。
ちょっとちょっと!
パールくん紹介が止まらなくなっているよ!!
でも、これだけあればいろいろできそうね♪
ここから先は合わせ目けしとか、水転写デカール貼りとかよりむつかしいことになっていくよ