エルガイムのA級ヘビーメタル「アシュラテンプル」のプラモデルをパールやメタリックで塗装する
いよいよ本塗装です。
メタリックとパールを使っていきます。
塗装するときの塗装プランってすごく大事で、どの順番で塗っていくと「マスキング」が少なくなるか、塗装回数が少なくなるか、最後に染料を持ってこれるか。これらを考えて塗装の順番を決めています。
最後に染料を持ってくる
これを怠ると、塗料がにじんで大変なことになります。
具体的に言うとガイアノーツさんのクリアーカラーは最後に塗り、そのあと顔料系塗料を重ねない。
染料の上から顔料を重ねると、下の染料が上に滲んできてしまうので、大変なことになります。
クレオスの焼鉄色で関節や武器を塗装
私はこの焼鉄色が大好きです。
大概どこの模型店でも置いているのがクレオスさんのミスターカラー。
焼鉄色
私のプラモの大半の関節は焼鉄色で塗装をしています。
焼鉄色で塗装した部分をマスキングで保護する
塗装後にマスキングをして、これから塗装する塗料で汚れないように保護していきます。
めちゃくちゃ大変!
でもさぼると、あと後修正するのが大変なのでしっかり保護していきます。
クレオスのGXメタリックグリーンでパイプを塗装
今回はGXカラーを使います。
パールでもいいのですが、下地がサフなので、綺麗に発色させれません。
こういう時は隠ぺい力が高いメタリックが便利です。
パール塗装は下地を活かす塗装なので、パール塗装が気になる方はこちらを見てください。
パール塗装でもメタリックでも好きに塗装すればいいんですが、そもそもなんでパール塗装を選ぶのか?そこにはちゃんと理由があります。模型に2007年から14年パール塗装をしている私のレビュー記事。
GXカラーも1本一気に希釈します。
一本希釈したほうが、すべての色を確実に入れて希釈することができるので私はこの方法をよく行っています。
私の希釈方法について知りたい方はこちらを見てください↓
私の塗料の希釈方法を教えます。ちょっとづつ塗料を希釈して使うのではなく1瓶まとめて希釈します。なぜなら、塗料の成分が沈殿していることがあるから。全部混ぜないと同じ色にならないので、その瓶の塗料を全て希釈することで、使うたびに色味が変わることを防ぎます。
早速塗装します。
塗装するのは足のサイドのチューブと裏側のパーツのみです。
これらは乾いたらマスキングで保護します。
ベースグレーを塗装後、雲母堂本譜CCパールMCブラックを塗装する
ベースグレーを塗装します。
今回はサーモンピンクの部分はグラデーション塗装をしますので、ベースとなるベースグレーを塗装します。
このベースグレーはウナギ屋さんの秘伝のたれのように、モデラーが今まで塗ったときの余りの顔料を塗料を混ぜ合わせた、秘伝の塗料です。
当然、入れる顔料によって色目が変わるので、白っぽくなったら黒を入れて調整します。
ベースグレーという塗料は売っておらず、モデラーが自分で作っている塗料なんです。
ベースグレーを塗装します。
写真は奥がCCパール吹いた後、手前がベースグレーを吹いた状態です。
全てのパーツにベースグレーを吹いて、そのあとCCパールを吹いています。
サーカスバインダーの周りだけ、濃い黒のように見えたのでこのように色を変えてみました。
メインカラーを塗装する
メインカラーというのはこの足や胴体や腕や頭のカラーです。
箱絵はオレンジのようですが、成形色はサーモンピンクのようなので、ちょっと白を強めにしています。
ベースグレーを塗装したので、次は白をグラデーション塗装したのですが、かなり粒子が荒くなってしまいました。
これらの塗装の失敗はプラモデルテクニックガイド2を読む前だったから・・・。今度塗るときは塗料を薄くして、もう少しエアー圧を高くします。
プラモデルテクニックガイド2について知りたい方はこちら↓
この本が気になっている人はTwitterで誰かがおすすめしているのを見て興味を持たれたのではないでしょうか?初心者用のhow to本ではないですが、もっと早くちゃんと読んでちゃんと理解していたら今の私の作品も変わっていたのではないだろうか?そう考えさせられる一冊でした。
本体の色はガイアノーツさんのノーツフレッシュピンクを使いました。
本来は肌色の下地に使用する色ですが、今回はこれでいいんじゃないかなーって。
こんな感じになりました。
だいぶ肌色ですね
パール塗装をするので、これから変わることを信じています。
パール塗装はPIGMENT東京さんで購入したカラーストリームパール顔料ビオラファンタジーを使用します。
カラーストリームパール顔料について知りたい方はこちら↓
3.カラーストリームパール顔料 (1)カラーストリームパール顔料とは ・ドイツのメルクというところが作っている …
カラーストリームパール顔料を買いたい人はこちら↓
絵画材料の通販はPIGMENT TOKYO。ここでしか手に入らない、希少性の高い画材が満載です。ご自宅でいつでも受講可能なオンラインワークショップもご用意。 オンラインで世界中どこからでも購入可能です。
塗装をするとこういう感じになります。
・・・。
まあ、ちゃんとクリアーを吹いて、撮影ブースで撮影したらパール感が出るはずです!!
塗装していたら、詰めの部分が折れてしまった!!
緊急事態発生です。
マスキングをはがすときに、力が入ってぽっきりやっちゃいました。
直しにくいので軸を打ってしまいます。
受け側も穴をあけて接着剤でくっつけます。
ラッカーを塗っているんで、ラッカーを塗った後でもラッカーが溶けないエポキシ接着剤を使います。
めでたく復旧しました♪
マスキングをしてオレンジを塗る
塗る、マスキング、塗る、マスキング・・・。
旧キットは修行ですし、乾くまでの時間が必要になるのでどうしても作るのに時間がかかります。
上の2枚の写真はマスキング前後です。
もうぐるぐる巻きです。
オレンジはPIGMENT東京さんで購入したインテンザのオレンジゼストを使います。
濃いオレンジで光が当たったところが山吹色に光るのが特徴的な塗料です。
しかし、偏光が弱く、今回の作例ではあまりその効果を発揮することができませんでした。
しっかりオレンジ色を立ち上げます。
マスキングして黒を塗った後に赤を塗る
下地がかなり汚れてきているので、マスキング後に一回黒色を塗ります。
まずはマスキングです。
超絶めんどい!
確実にマスキングレベルが上がります。
それくらいあっちもこっちもマスキング。
でも出来上がったときの喜びはひとしおなので、チャレンジする価値はありますね♪
マスキングができたら黒を塗装します。
黒を塗ったら、PIGMENT東京さんで買ったカラーストリームパール顔料ラヴァレッドを塗ります。
これも希釈するタイプですが、これらの塗料の作り方がわからない方はこちらを参考にしてください↓
1.この記事を見てわかること 雲母系顔料を使い、クレオスのスペアボトル(約15ml)で使用する顔料の重量(速攻で立ち上げたい場合の重量) 動画を見ることででどれくらいの量を使っているのかわかる 注意!あくまで雲母系顔料の …
塗装するとこのようになります。
結構深みがある良い赤色になります。
これにガイアノーツサンのクリアーレッドを吹くとさらに深みがある良い色になるのですが、今回のアシュラテンプルには不要なのでクリアーレッドは使っていません。
アシュラテンプルのマスキングを外して組み立てて塗装完了
マスキングをはがすとこのようになっています。
私は塗装もマスキングも上手ではないので、これくらいできれば十分大満足です♪
組み立てるとこのようになります。
パール感が弱いですが、撮影ブースに入れると化けるし、これからクリアーを吹くのでそれで化けるはずです。
アシュラテンプルのプラモデルの塗装の仕上げにクリアーを吹く
今回はグロスにしたい!!
ということで、墨入れをしてからクリアーを吹きます。
すみ入れはマジックリンを入れた水性ホビーカラーで墨入れを行っています。
仕上げのクリアー前に分解です。
ここから一気にクリアーカラーを吹いていきます。
いっきにという言い方が悪いですね。砂吹き3回してから、軽く前面に吹いて2時間ほど放置します。
そして本吹きです。
2日間しっかり乾かします。
そして組立てて完成です!!
どことなくパール感がありますが、弱い!!
パール感が弱い!
やっぱり撮影ブースって大事ですね。