・NovelAIは有料のAI画像サービス。きのう3つあり①文章から絵を描く、②画像を取り込み絵を描く、③ツール内で絵を描きそれをもとに絵を描く。今回は②を対象としています。
・画像を取り込む方法、AIへ出力したい画像の指示を出す文章の書き方と英訳方法、元の絵をどれだけ残すか、どれだけ新しい要素を加えるのかの設定方法、作成した画像の保存方法を説明します。
・この記事は初心者向けの記事になるので、細かく説明を入れます。熟練者の方は説明部分を読み飛ばしてください。
文章から絵を描くのはできるようになったのに、絵を取り込んでからAIに絵を描かせると全然違う絵柄になってしまって、思った通りに作れないよ・・・。
文章から絵を描く場合は、文章だけで絵を出力するから簡単だけど、絵を取り込むと設定しなければならない設定値が二つ増えるから難しいよね・・・。
設定についてもわかりやすく説明するよ。
NovelAIについて詳しく知りたい方はこちら↓
AIが画像をかけるってどういうものなのか興味があったので、さっそくサブスクリプションに契約して画像を作るサービスを利用してみました。
初心者でもわかるように画像AIであるNovelAIについて説明する
NovelAIは文章をAIに読み込ませることで、画像が出力される海外の有料画像AIサービスです。
最大の特徴は無料で全く試せれないということですが、値段も高くなく誰でも簡単に絵を描くことができるので絵心がない私にはありがたいサービスです。
出来上がった絵は著作権フリーのため、画像を出力した人が著作権者となります。とはいえ出力した人が、他の著作権を侵害していないか責任をもって調査する必要があります。実際には全部調査するなんてことは不可能ですし、出力した絵のAIへの命令文や画像が何かわからないので著作権者がAI画像が著作権を侵害していると指摘するのもむつかしく、なあなあになっているのが現状です。
左のようなすごい絵も10秒くらいでかけちゃいますし、1枚当たりの金額は基本で7円、追加課金で一番安いと0.8円ほどでかけちゃいます。
価格帯について詳しく知りたい方はこちらを見てください↓
ということで、最近はやりのNovelAI diffusionですが、すごいところとダメなところをまとめます。 どういうものか知りたい方はこちらも参考になるので目を通してください↓ 画像AIのNovelAI diffusi …
ちなみに、右の画像は某パンメーカーの3色団子をの写真を使って画像を出力しています。
NovelAIで初心者でもわかる文章からの絵の出し方
文章だけでも反映させたい文章と反映させたくない要素を分けて入力することでこのような絵を作ることができます。
ちなみに、NovelAIは英語版しかなく日本語版はないのでAIへの指示も英語のみになります。
英語がわからなくてもdeeple翻訳という便利な機能が無料で使えますので、そこに出したい絵の要素を書いて、出したくない絵の要素を入れればこのように出力されます。AIへの命令文を「呪文」と言われる場合もあります。
画像を取り込む場合でも、この文章から絵を出す方法を知らないと画像を取り込み絵を描くことが難しいため、文章からの画像出力についても説明します。
ポジティブコマンドはこちらに入力します。
出したい呪文(ポジティブコマンド)
((((ink))),((watercolor)),world masterpiece theater, ((best quality)),depth of field,((illustration)),(1 girl),anime face,medium_breast,floating,beautiful detailed sky,looking_at_viewers,an detailed organdie dress,very_close_to_viewers,bare_shoulder,golden_bracelet,focus_on_face,messy_long_hair,veil,upper_body,,lens_flare,light_leaks,bare shoulders,detailed_beautiful_Snow Forest_with_Trees, spirit,grey_hair,White clothes,((Snowflakes)),floating sand flow,navel,(beautiful detailed eyes), (8k_wallpaper)
ネガティブコマンドはこちらに入力します。ポジティブコマンドの画面の下の方に設定するところがあります。
出したくない呪文(ネガティブコマンド)
nsfw, owres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry,missing fingers,bad hands,missing arms, long neck, Humpbacked,Glasses
ちなみにこのポジティブコマンドとネガティブコマンドは海外のNovelAI愛好家の方々が作った「元素法典」という呪文書から「森林冰(森林氷)」を使っています。
元素法典について知りたい方はこちらを参考にしてください↓
NovelAIの元素法典についてと、使い方について。
これらの呪文を使って出力した絵がこちら。
ちなみに私が作ったポジティブコマンドとネガティブコマンドではこのような絵を出せます。
画像のコンセプトは桜を背景にカラフルな花をたくさん書きこんだパール感のある着物を着ているかわいい女性アイドル。
ポジティブコマンド
{{masterpiece}}, {{{best quality}}}, {{ultra-detailed}}, {{illustration}}, {{disheveled hair}},{perfect cute female}, Idols in gorgeous light Pearl furisode (long-sleeved kimono) with detailed and colorful floral patterns written on them,{colorful},Cherryblossom_background
ネガティブコマンド
lowres, bad anatomy, bad hands, missing fingers, pubic hair,extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality,{{{bad hands}}} ,{{{{{erotic}}}}},elegant, {{{{too much exposed skin}}}},lingerie, NO Smile,NO background
NovelAIの呪文についての説明
masterpieceは傑作という意味です。{ }は強調です。弱くしたい場合は[ ]をつかいます。元素法典の( )は正直強調なのか弱くするのか中くらいなのかわかっていません。
よく使われる、masterpieceとhigh qualityとhigh detailedは効果の違いについて検証しているのでこちらをご覧ください↓
NovelAIの定番呪文である{masterpiece}(傑作), {high quality}(高品質), {highly detailed}(細かいところまで描画)は意味があるのかを調べてみました。
何枚も絵を出しているんでしょ?って疑問を持たれるかもしれないので、先ほどのポジティブコマンドとネガティブコマンドで連続して出力した動画です。
出力した絵はこちら。
これだけのスピードで絵が描けるのはいいですね。(たまにアクセスが集中すると重くなったりログインできなくなりますが・・・)。
ポジティブコマンドは出したい要素を書いています。
傑作:{{masterpiece}}
高品質:{{{best quality}}}
超高精細:{{ultra-detailed}}
イラスト: {{illustration}},
乱れ髪:{{disheveled hair}}
超かわいい女性:{perfect cute female}
アイドルがカラフルで高精細な花を書き込んだ軽いパール感の振袖を着ている: Idols in gorgeous light Pearl furisode (long-sleeved kimono) with detailed and colorful floral patterns written on them
カラフル:{colorful}
桜の背景:Cherryblossom_background
ネガティブコマンドは出したくない要素を書いています。
私の呪文の特徴的なところはこちらです。ネガティブコマンドはやってほしくないことを書きますのでelegant(優雅)を入れれば「優雅にするな!」という命令になります。
へんな手を出すな!:{{{bad hands}}}
エロくするな!{{{{{erotic}}}}},
優雅にするな!:elegant,
肌を露出するな!: {{{{too much exposed skin}}}},
下着になるな!lingerie
笑え!:NO Smile
背景を出せ!:NO background
私はブロガーなので、肌の露出が多いとすぐにGoogleからセンシティブ判定を喰らって広告が止まります・・・。
AIへの女性の表現でどのようにするとどういう絵が返ってくるのかを検証し、elegantはすぐに肌の露出がふえてしまう悪魔の呪文なのでネガティブコマンドに入れています。
AIが女性の言葉をどのように判定しているのかを調査した記事はこちら↓
NovelAIは英語で命令をしないといけないのでAIがどの言葉をどのように理解しているのか知ることで、好みの絵を出すことができないかと思い検証しました。
画像取り込みで絵を出力するときは最低限上記の内容を知ってから行ったほうが良いので、詳しく説明させていただきました。
画像AIのNovelAIで画像を取り込み新しい画像を出力する方法
文章から作成する場合はポジティブコマンドとネガティブコマンドの設定で出力した絵を描くので比較的簡単です。(とはいえ、目的の絵を描くのは容易ではないですが・・・)。
画像からの出力は「元の絵をどれくらい残して呪文の効果を入れるか(strength)」、「元の絵に新しい要素をどれくらい入れるか(noise)」の二つの設定値をそれぞれ0%から99%もしくは100%まで設定できるので一気に調整が難しくなります。
画像から絵を作る目的によってこれらの二つの設定値はガラッと変わりますので、画像の取り込み方、それぞれの設定値の影響度合い、シーン別のおすすめ設定値について説明します。
こういうわけがわからない絵を作ることもできるので画像取り込みはAI画像の活用方法が広がります。
NovelAIの画像取り込み方法を初心者でもわかるように説明
めちゃくちゃ簡単です。
この画面のアップロードを使います。
後は取り込みたい画像を選ぶだけです。
NovelAIで出力した画像を選ぶと下記のような画面になります。
こちらについては別途詳しく書いた記事があるのでそちらを参照ください。
NovelAIは元素法典の出現で、いろいろできるようになりました。過去の出力した絵を使って、元素法典の法則を使いつつ物足りなかったところを修正しましょう。
NovelAで出力したた画像の場合でも一番上の「Import Image」で画像を取り込んだ場合で説明します。
NovelAIで出力してない画像の場合は何もしなくても上記のImport Imageになります。
画像を取り込むとこのように取り込んだ画像が小さく表示されます。
元の絵を残す(strength)と新要素を加える(noise)の初期値はこのようになっています。
画面を下にスクロールすると出てきます。
strengthは70%、noiseは20%の設定です。
上記の場合はstrengthは元の絵から70%ポジティブコマンドやネガティブコマンドを反映させる。言い換えれば元の絵の要素は30%しか残りません。
Noiseは元の絵から20%ポジティブコマンドやネガティブコマンドに書かれている要素を加えるという意味です。
似ているようで違います。この二つの違いはあとで使い方の説明をするとわかって頂けると思います。私もこの二つの設定値について理解するのにかなり時間を要しました。
この画像をstrength:0.7、noise:0.2で出力します。
コマンドは私が汎用的に使っているポジティブコマンドとネガティブコマンドを使います。
ポジティブコマンド
{{masterpiece}}, {{{best quality}}}, {{ultra-detailed}}, {{illustration}}, {{disheveled hair}}
ネガティブコマンド
lowres, bad anatomy, bad hands, missing fingers, pubic hair,extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality,{{{bad hands}}} ,{{{{{erotic}}}}},elegant, {{{{too much exposed skin}}}},lingerie, NO Smile,NO background
出力した結果がこちら。
ナニコレ・・・。全然違うんですけど・・・。
画像を取り込んで基本設定で絵を出力するとめちゃくちゃ変わってしまいます。
取り込み画像が黒系統だったのでその印象しか残っていません・・・。
同じ呪文と同じ設定値で画像を取り込んだ場合を見てみましょう。
使う画像はこちらです。
同じように4枚出力してみます。
桜の命令や着物の命令がないので、普通の服になりかけですね。
strengthとNoiseの設定を変える効果を知らずに、画像取り込みつかえねーって思われる方もいるのではないかと思います。私もそうでしたので・・・。
ここからはそれぞれの設定値の影響度を見ていきましょう。
NovelAIの画像取り込みで使う設定値のNoiseを0.2で固定してstrengthの効果を検証する
コマンドは先ほどと変えません。
Noiseを0.2で固定して先ほどの二つの画像で検証します。
二つの画像はこちら。一枚目の魔法少女のプラモデルの写真を画像1、桜の前にいる着物の女性は画像2とします。
strength0.7は検証したので0.5、0.3、0.1でそれぞれ4枚画像を出します。0は何も変わらなくなるので行いません。
Noiseを0.2で固定してstrength0.5で出力した場合
画像1の魔法少女のプラモデルの場合はこちら。
元の構図は残っています。
画像2の桜の前の着物のお姉さんはこちら。
さらに奇妙な服になりました。
Noiseを0.2で固定してstrength0.3で出力した場合
画像1の魔法少女のプラモデルの写真はこちら。
写真らしさも残ってしまっているので正直不気味です・・・。
画像2の桜の前の着物のお姉さんははこちら。
着物らしさを残しつつ、ポジティブコマンドとネガティブコマンドの値が反映されています。
strengthに対してnoiseの比率が高いので若干荒々しさが出てきます。
Noiseを0.2で固定してstrength0.1で出力した場合
魔法少女のプラモデルの写真はこちら。
ノイズがひどくて、さらに顔が消えちゃいました・・・。
桜の前の着物のお姉さんはこちらです。
水彩画っぽいタッチになっていますが、こちらも結局元画像を90%残しているのに、新要素を20%足そうとしているのですごく荒い画像になります。
元の画像を残して、コマンドの影響を与えるだけの場合はNoiseを0にするのがおすすめです。
Noiseを0.99にした場合の画像
ノイズの悪さ加減を説明します。
strength0.2でノイズを0.99にします。
魔法少女のプラモデルの写真と桜の前の着物のお姉さんの画像です。
新要素を加える場合はNoiseをある程度入れないといけませんが、Noiseを高くしすぎると画像にノイズがめちゃくちゃ入ります。
次ページからこれらの設定を踏まえて、シーン別のstrengthとnoiseの設定値を説明します。